俺のやりかた:richwellの張り方(詳細編)

リトルサウス

2009年09月26日 14:55

ブログの検索キーワードを見ると「タープ 張り方」「タープのわかりやすい張り方 」などなど、皆さん結構模索されているのですね、、、


で、やってみました、「俺のやりかた・・シリーズ:richwellの張り方(詳細編)」
※ ヘキサタープ以外で来られた人はごめんなさい


こんな流れでいきます、、、

道具について



ポールを立てるまで



サイドの張り綱を張るまで



サイドの張り綱にテンションをかけるまで



ポールのテンションをかけるまで



補足:反り具合の調整

※ お決まりですが、、、
ここでの手順は「俺のやり方」として紹介するもので、所有するタープ、張り綱、ペグの強度、設営場所の状態、設営者の技量や力加減などいろいろな要素により、この通りにやってうまくいくことを保証するものではありません。又、もし記事を参考にして設営される場合は自己責任で、、、




道具について : 初めにこの説明で使用する道具の情報を、、、



タープはrichwell ヘキサタープの小さい方で、サイズはポール方向が4m, タープサイド方向が3m40cm。
写真では横方向がポールを立ててメインの張り綱を張る方向です。
尚、写真上下の、タープのサイドにあたる面の写真の上側が短いように見えますが「写真写り」だけのもので、実際は左右対象です。





ポールはつなぐタイプのポール。今回は2種類のポールセットを使って210cmと180cmにしています。










ポール用の張り綱は登山用品店で買った4mmのロープを9m程度に切ったものを真ん中でループを作って結び、ロープ両端には自在金具を付けて長さの調整が出来るようにしています。
※ 真ん中のループから端までの長さは一番短くした状態で約2m20cm、一番長くした状態で約4m30cm
※ ロープの端は熱したカッターの刃を押し当てて固めています
※ カラビナが付いているのは、ペグがその辺で買った名もない鉄の棒ペグでこれの頭がループ状になっているので、そこを通す時に自在をほどくのが面倒くさいので付けているだけです





サイドの張り綱もメイン同様に登山用品店で買った4mmのロープで、長さは自在金具により最短1m10cm、最長2mくらいになります。













ポールを立てるまで


1本目のポール用にペグダウンします。ペグの打ちやすさなど事情もあると思いますので、2本のペグとポールが極端にいびつな三角形となるような位置関係にならなければ私はあまり気にしません。
(今回はペグが入りづらく浮いていますが、この手順作成用に張っただけなので見逃して下さい、、、)。







ポール用の張り綱をペグに取り付け、張り綱の真ん中のループをポール先端に引っかけて写真のように自立させます。










2本目のポール用にペグダウンするのですが、1本目のポールにかかるタープの端は1本目のポール先端くらいに来るので、タープの端をポール先端真下付近にもっていいって反対側のタープの端の位置を出し(ここが2本目のポールの先端がくる位置になります)、ここに合わせてペグダウンします。
ペグダウンできたら最初のポールの時と同じようにペグにポール用の張り綱を付けて先程の写真のようにポールを立てておくとこの後の幕体を取り付ける時に楽に出来るかと思います、、、
※ 写真では赤の線が右側のポール位置のイメージとなります
※ 最終形はタープを反らせるので地面に平たく置いた状態でのポール間の距離よりも若干狭くなりますが、張り綱の調整でどうにでもなるのであまり気にしません


幕体をポールに取り付けます。コツはないですが、あえて言うなら幕体をポールに取り付ける時は写真右上のように 幕体 >> 張り綱 の順にかぶせることくらいでしょうか










幕体がポールに付いて自立しました。
一見ヨレヨレですが、タープを反らせるにはタープの真ん中のたるみとポールの寝そべり具合が大事です(目的は最後に上方向へ引き上げる高さを確保する為とポール方向のテンション調整に必要な為)
※ 私見ですが、タープを張る時に一番大事なのはこのカタチにすることだと思います








サイドの張り綱を張るまで


サイドの張り綱を張っていきます。
張る方向に気をつけます。張る方向は、張り綱の延長線上がタープの中心になるような方向に張ります。
この時はまだ張り綱にテンションはかけていません、たるんたるんの状態です。
※ サイドの張り綱は、可能ならば広く(遠くに)ペグダウンした方がいいです >> シワになりにくいです












4本全てのサイドの張り綱をペグダウンした状態です。
この時はポール、サイド全ての張り綱のテンションはかかっていません、、、











サイドの張り綱をペグダウンした状態の写真を別方向から、、、










サイドの張り綱にテンションをかけるまで


サイドの張り綱のテンションを、全体の「張り具合」をみながらかけていきます。
「1カ所を1回で決める」のではなく最初に大まかにサイドの張り綱4本にテンションをかけた後、幕体の張り、張り綱のテンションのバランスを微調整するのがいいと思います、、、
※ 写真はサイドの張り綱だけにテンションをかけた状態









サイドの張り綱だけにテンションをかけた状態の写真を別方向から、、、











ポールのテンションをかけるまで


寝かせておいたポールを起こすと、、、どうでしょう?ポール方向にもテンションがかかってポールもこれくらいの「立ち具合」になったらラッキーなんですが、そうそう一発で決まるものでもないので、そんな場合のアジャスト方法を次の写真から、、、









ポールを立ててみてなんだかテンションが足りないみたいな場合や逆にテンションがかかりすぎてポールを立てれない場合は次の手順でポールの張り綱を調整します。

1, 一度ポールを寝させます
2a, テンションが足りない時は、ポールの張り綱を少し縮めます
2b, テンションがかかりすぎている場合は、ポールの張り綱を少し緩めます
3, ポールを起こします
ポールのテンション調整は上の手順で行い、うまくいくまで(気に入るまで)繰り返します

※ サイドの張り綱の微調整は全体を張り上げた後で単独で行ってもいいかと思いますが、大きく調整しようとする場合はポールのテンション調整時同様まずポールを寝させてテンションを抜いてサイドの張り綱を調整し、ポールのテンションを調整して全体を張り上げるという手順で行うのがよいと思います。つまり、基本的にタープを張り上げる仕上げはポールのテンション調整で行うのがよいと考えます(私は)。



アジャストできました












完成状態を別の角度から













補足:反り具合の調整(ここではより大きく反らしてみます)





上の写真は、今までの設営の状態とここでより大きく反らせた状態を合成したものです。

反りを調整するとタープ中央が上下し、ポール間の距離が変わります。このことから、反りの調整はサイドの張り綱、ポールの張り綱両方を調整し、バランスを取り直す必要があるということをとりあえず頭で理解しといた方がいいんじゃないかと思います。

では、より反らせてみます、、、


より深く反らせるためにはサイドの張り綱をさらに張ってタープ中央を落とす必要がありますが、張り上げた状態のタープではポール方向のテンションの為に引っ張ることが出来ませんので、最初にポールを倒してタープをたるませます。
※ タープ中央を落とす程度によってはたるみが足りない場合もあるかと思いますが、その場合はポールの張り綱も緩めます、、、







サイドの張り綱を張った状態です。
写真ではポールはまだ寝かせたままでポールのテンション調整もしていません。










ポールを起こします。先述しましたが、反りが大きくなったことでポール間の距離が短くなっているので、ポールの張り綱を緩める調整をしなければポール方向のテンションが強すぎてポールを立てることは出来ない筈です。

調整方法は、ポールを寝させた状態でポールの張り綱の長さを調整したらポールを立ててみて、丁度いいテンションとポールの立ち具合(このあたりは表現しづらいですが、、、)を出し、うまくいかない時は再度ポールを寝させてポールの張り綱を調整する・・といった手順を繰り返します。
※ 極端な反りや強すぎるテンションはタープの破れ、ペグ抜けなど危険や致命的なダメージを及ぼすと思いますのでお気を付け下さい、、、


完成状態を別の角度から










・・・という感じでした。

※ そうそう、今思いましたがタープによっては生地の裁断の関係で三角屋根みたいにしかならないタープもあると思いました。ですので、本来タープがアーチ状に張れることを謳っているようなタープでないとこのタープみたいなシェイプにならないかもしれませんね、、、(最初に言え!・・という感じですが)


2015/05/07 追記この記事を参考にされたという方の記事を見つけました。その方の記事には(この記事を見て)張り方のポイントはポールの長さを変えることのようだ・・と理解されたようなことが書いてありましたが、記事に誤解のないよう気をつけているつもりだったのでちょっとガッカリでした(そんなところはポイントではないです)、、、

ポールの長さが違うのは前後で高さが違うとユーティリティの幅が広がるのと、購入した当時の雑誌とかでそういう張り方をしていて格好いいと思ってマネしてるだけです。

ポイントというならば、、、
・最後にポールを立てることでポール方向と高さ方向の両方のテンションをかけるので最初はポールをかなりタープの内側に倒しておく(幕体はたるんたるん)
・その状態でサイドの張綱を張る(これで中央部の高さも決まります。ちなみに、最終的にこの後ポールを立ててテンションをかけるのであまりピンピンに張りすぎない方がいいかも)
・ポールを立てて高さ方向とポール方向にテンションをかける(この時窮屈だったり緩かったりした場合はポールに掛けているメインの張綱を調整。)

最悪は、、、
ポールに掛けているメインの張綱を先にピンと張って後からサイドを張ってしまうと、ポール方向のテンションがキツすぎて全然反ってない三角屋根 or サイドの張綱にテンションをかけることに注力して中央がたるんたるんに緩んだ状態・・のどっちかになると思います。





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