紅葉谷道~湯涌谷峠~シュラインロード~地獄谷

リトルサウス

2012年10月31日 00:37

2012/09/29 紅葉谷道~湯槽谷峠~横谷~シュラインロード~ノースロード~地獄谷 を普通に登山道歩き
参考:歩行距離 約13km、標高差 -15m(累積標高+1268m, 累積標高-1283m)、時間 約5時間15分(休憩・停止時間含む)


以前番匠屋畑尾根~湯槽谷山あたりを歩いたときから気になっていて歩いてみたかった紅葉谷道~湯槽谷峠、ここは地形図では登山道の記載がない。よく整備され沢山の人に踏まれた道は、ただ辿るだけで考えて歩くことを怠ってしまう。過去に撮った紅葉谷道の道標コレクション(笑)には「難路」と書いてあったがどんなところなんだろう、、、



11:45 スタート前から既にこの天気、、、

この日は終日曇り予報で午後からは降水確率もやや高めだったのでルートをどうしようかと考えていたが、以前参考にした 神戸市北区のハイキングマップ の「逢山峡・有馬温泉コース」と「地獄谷・逢山峡コース」をくっつけて有馬側からスタートして紅葉谷道から湯槽谷峠を越えて横谷側に下り、シュラインロードで六甲の上の方まで行ってノースロードから地獄谷を下って 神戸電鉄 有馬線 大池駅 までのルート・・と、とりあえずしておいて、天候・時間によって行けるとこまで行って適当にエスケイプするつもりで出発した。


■ 有馬~紅葉谷道~湯槽谷峠

六甲有馬ロープウェイの有馬温泉駅横を抜けて車道な紅葉谷道をゆく。


12:17 紅葉谷道で極楽茶屋跡方面と湯槽谷峠方面の分岐道標 「き9-5」。湯槽谷峠方面は右に(道標に「難路」のプレート)。

■ 道標の「難路」プレート(後付け)について
神戸市のWebサイトには「市長への手紙」という、市長に意見することが出来るものがあって、この中に2011年9月に寄せられた意見として湯槽谷道の湯槽谷第4堰堤付近に道迷いの危険があるのでここに道標を立てて欲しいという内容の要望なのだが、この答え(意訳)が「湯槽谷峠は道がわかりにくく荒れていて一般的なハイキング道ではないから起点と終点にだけ道標を設置していたんだけど、そのへんがわかりにくかったので起点と終点の道標に「難路」と付けておくよ」、、、というものだった。


適当にあしらわれたみたいな対応だな。道標の設置を決定する組織がどこなのかは知らないが湯槽谷第4堰堤あたりに行けば登りでも下りでもプチ道迷いの可能性と道標の必要性を感じる筈だ。

紅葉谷道側から湯槽谷峠方向に上ると、登山道は左の眼下に沢を望み、いくつか出てくる堰堤ではすべて右側(左岸側)を巻くかたちで進む。

最後の大きな堰堤 湯槽谷第4堰堤 を超えて沢に出たところ。


登りでこの道を使うとこんな感じで視界が開ける。正面にしっかりとした踏み跡で支尾根を上って行く"道"があることで悪循環になっているのだろう、まっすぐ進んでもすぐに藪で左の沢に下りるとしばらくして急な斜面が立ちはだかり、支尾根に上がったところまでは正しかった筈と思い込んで悩んでしまう・・・とは、恥ずかしながら私もまっすぐ行ってしまった口なので、、、(支尾根の踏み跡があまりに鮮明でここまでは間違っていないという先入観で地図もコンパスも見なかったのを反省)。

湯槽谷峠は右の沢伝いに上って行くのが正しいルート。

下りだと、狭い沢伝いに下りてきてこの堰堤手前の急に広くなったところで、この先のルートがどこなのかわからず迷うのだろう。

六甲山系には設置する意味がわからないほど道標が密集しているところもあるが、ここに道標がひとつある意味は非常にあると思うので、是非ここには道標を設置して欲しいと思う。

ハンディGPSのログから湯槽谷道がどのあたりに引かれているかを紹介しておきます。番匠屋畑尾根から西に引かれたログは横谷のルート。

動作OK確認済み環境:Win7+IE9, Firefox6
動作不可確認済み環境:Win7+Chrome18
動作OKの環境では黒の5角形の部分にマウスオーバーすると写真が表示されますが、動作不可の環境ではマウスオーバーで写真がポップアップせず、地図の後ろに写真がびろーんと縦に一覧表示されて残念な感じになります(笑)、、
google.load("jquery","1.5")$(function (){if($('#imgmap')){$('#Map area').each(function(i){var name = $(this).attr('href');$(name).css({"display":"none","position": "absolute","zIndex": "9999","display": "none"});$(this).mouseover(function(e){$(name).css({"display":"block","left":e.pageX+50+"px","top":e.pageY-100+"px"});});$(this).mouseout(function(){$(name).css({"display":"none"});});});};});

き9-5 有馬方面から紅葉谷道で来て湯槽谷峠方面への分岐の道標。湯槽谷峠方面は写真では右へ、地図では西へ。

紅葉谷道方面から湯槽谷第4堰堤の北側を巻いて上がって沢に出たところ。まっすぐ渡渉して沢を離れる方面にしっかりとした踏み跡があるが、湯槽谷峠は右の沢を詰めるルート

湯槽谷峠にある湯槽谷方面の分岐道標。湯槽谷峠近くは急斜面




さて、湯槽谷第4堰堤を越えて沢道を辿っていくと、数はあまり多くはないが誰かが付けてくれたテープやプレートを見つけて正しいルートに乗っていることを認識することが出来る。


何カ所か小さな堰堤を超えてどんどん沢を詰める。

左に上がっていく道のように見えるところでもまっすぐ沢筋を上る。


湯槽谷峠の手前は急登り。斜面の先に光が見えるあたりが湯槽谷峠。


湯槽谷峠に上がるちょっと手前にトラロープの張られた箇所がある。

13:07 湯槽谷峠に上がって番匠屋畑尾根に合流したところから振り返って上ってきた方面を撮る。プチ道迷いしなければ紅葉谷道からの分岐から登りで40分ほどで来れるのではないだろうか。


・・・湯槽谷道には道標は1つもなかった。


湯槽谷峠(番匠屋畑尾根)にて極楽茶屋方面を。横谷は道標のあるところを右(西)に下りていく。



■ 湯槽谷峠~横谷
1枚前の写真右奥に見えている道標のところから横谷方面を。ここを下りていく。


番匠屋畑尾根の道とはだいぶ感じが違うな、、、。

横谷は人気ないのか、人が全然通っていないのかクモの巣がいっぱいだった。クモの巣に何回もひかっかるので途中から小枝をくるくる回しながら歩く、、、危険箇所とかはなかった。

横谷を下る途中大きな堰堤があったが、これも北側を巻いて下る。しばらくして車の通行が可能なくらいの道幅になった(横谷終了か、、、)

13:26 地図に載っている林道と合流。合流点から来た方向を振り返って。写真左の道から下りてきた。


・・・横谷にも道標は1つもなかった。

と思っていたが、ブログ写真を編集していたら上の写真にいつも撮り歩いている「つうほうプレート」が写ってた(こんなとこにも付いてんのか、、、)。


でも識別出来ず。再訪して確認するしかないな、、、。

3分ほど歩くと橋があった。「おがわ」「たかおばし」となっていた。


さらに5分ほどでまた橋が(橋の名前は確認出来なかった)。その向こうには他のブロガーさんの記事でみたゲートが。


13:44 柵から10分ほど歩いてシュラインロードからの道と合流地点で振り返って、来た方向を撮影。来たのは写真左の道から。


まだ天気がもちそうなのでシュラインロードに向かう。写真右の道に折り返して進む。

湯槽谷峠(番匠屋畑尾根)~横谷~シュラインロード分岐までの地図とハンディGPSのトラックログ

番匠屋畑尾根の横谷への分岐点

横谷を下って堰堤を超えるとしばらくして地図には載ってないが林道に。写真は地図に載ってる林道との合流地点を振り返って撮影。写真左の道を下りてきた。

「おがわ」「たかおばし」と書いてある橋

林道に柵のあるところ。手前に橋がある。

地図に載ってる林道の合流地点を振り返って撮影。左から下りてきた。シュラインロードに向かうためUターンするような感じで右側の道に進む。




■ シュラインロード
林道の分岐点から15分ほど歩くと橋があった。猪鼻橋。下を流れる川の名前は見てこなかったがネットの情報から鍋谷川だろうか。


林道を歩いていると道端に「古寺山」と書いてある札を見つけた。地図でも林道から北方向に古寺山と記されている山を見つけたのでここへの登山道なのだろう。機会があれば行ってみたいと思う。


14:07 古寺山への札から2分ほどでシュラインロードへの最初の道標「き15-1」があった。1枚目は林道側から、2枚目は同じ道標をシュラインロードに向かって。ここからシュラインロードなのかな。


3分ほど歩いて裏六甲道路に出る。その手前に石の鳥居があった。


裏六甲道路を渡ると階段道主体のつづら折れの登山道になるが岩場などはなく難所はない。道端には沢山の祠があってこれまで行った六甲山系のハイキング道とは趣がだいぶ違う。

標高720m付近までくると道はほとんど平坦路になる。


14:51 行者堂を過ぎるとしばらくしてアスファルト道に変わる。しばらくアスファルト道を行くとノースロードへの分岐「き2-1-8」に着く。2枚目は1枚目の道標のアップ。


雨がぱらついてきた、、、どうしようか考える。ここから西六甲ドライブウェイの前ヶ辻に0.7kmで行けるのでここでエスケイプも可能だが、雨具・ライトは持っているし日が暮れるまでには下山できそうなのでこのままノースロード~地獄谷に向かうことにする。

シュラインロード~ノースロード分岐点~地獄谷分岐点~地獄谷(途中まで)の地図。ノースロード~地獄谷のルートも地形図には載ってないので自分としてはどの辺か確かめたかったところ。

ひとつ前のクリッカブルマップの最後の地点

鍋谷川に掛かる猪鼻橋

古寺山のプレートがあったところ。古寺山への取り付きなのでしょう、、、

林道からシュラインロードに入る地点にある道標「き15-1」

ノースロードへの分岐点「き2-1-8」。進行方向で撮影。ノースロードは写真右方向に。

地獄谷への分岐点。進行方向で撮影。「つうほうプレート」はなかった。地獄谷は写真右方向に。




■ ノースロード~地獄谷
ノースロードに向かう分岐「き2-1-8」からしばらくは家屋が点在するが、先程のシュラインロードの終わりの方といい家か別荘だろうが、こんなところにあることに驚く。3分ほど舗装路を進むと道の左にノースロードの方向を示す道標があった。


14:57 地獄谷方面の分岐に。1枚目は進行方向からこの分岐点を、2枚目は分岐点から振り返って来た方向を撮影。地獄谷は沢道なので特に雨後などは増水で渡渉できないこともあると警告が書かれていてちょっと心配だが、用心して先を急ぐ。


つうほうプレート発見「き16-29」(登山口が1でここが29)。ハイキングコースによって道標の頻度にムラがあるのだが、地獄谷の道標は手厚いようだ、、、


初めはこんな感じで山笹の登山道歩き。


地獄谷を歩き始めて7分ほどで支沢の1つだろうか、小さな流れを渡る。まだ沢には下りてない。


15:21 標高630mくらい、この辺から沢を行ったり来たり渡渉しながら沢沿いに進む。


途中、流れのきれいなところや滝などもあって時間ないのに立ち止まって写真撮ってしまうが、落石の跡があちこちにあったり、ルートが危うい感じの岩の下を通ったりと、増水で渡渉出来ないとか雨で石が濡れて滑りやすいとか、そういう危険性以外にも危険な要素が多いところだと感じた。
※ でも紅葉の季節はキレイなんだろうな


湯槽谷のところでハイキングコースに設置されている道標について記述したが、下の写真でルートは渡渉して道なりに右に行くだけなのに写真の中に「つうほうプレート」が3つもある。ここに3つ立てられるのなら湯槽谷の堰堤のところに1つ立てて欲しい。


日が暮れていくのと天候を気にしながら道標コレクションが続く、、、(アセ)

16:15 頃、沢の渡渉を繰り返すような歩きがなくなり道は沢と徐々に距離を置きながら歩きやすい道になっていく。

穏やかな道歩き(やれやれ)、、、


結構倒木が目に付く。道をふさぐようなものもあり、それを避けるような踏み跡の感じからかなり前からの倒木もあるようだ。

やがて前方に阪神高速の高架が見えてきてゴールが見えた感で一安心。

高速の高架下を抜けてグランドのフェンスの外の細い道を通り、階段を上ったところに「き16-2」が


階段を上りきった舗装路を左に上って広い道に出たところで「き16-1」となり地獄谷を終了。


ここから20分ほどの歩きの後、16:58 神戸電鉄 有馬線 大池駅 に到着してこの日の歩きを終了。



1つ前の地図の続きで地獄谷の途中から神戸電鉄 有馬線 大池駅 までの地図。地図に地獄谷のルートが載ってないので参考がてらトラックログを。



■ 今回のルート全体(部分ごとの地図の範囲を囲ってみました)
※ ご注意:クリックで表示される拡大地図は293KBあります


■ カシミールのグラフ


■ 道標コレクション
・紅葉谷道の湯槽谷峠方面分岐~横谷~シュラインロード~ノースロード~地獄谷 の道標の EveryTrail
↓直接表示出来るようにしたかったがルートに写真が重なってしまうのを回避する方法がわからずクリックで EveryTrail が別画面表示されるようにしています



■ あとがきというか、、、
・地獄谷は歩き自体に特に難所などはないと思ったが、落石の危険を感じるところがいくつもあった。又、沢ゆえあまりエスケイプの余地がないので、潜在的な危険があることを理解した上で入山を検討された方がよいかと思う。


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